ハウルの動く城

2005年1月7日
今さらですが、昨日つれあいと見ました。ありえねぇー!が耳につくCMの「カンフー・ハッスル」も見たかったが、一人で見ろと。

予備知識、たいしてなし。原作も読んでいない。映画への思い入れもあまりない状態。見た人の評価が分かれるとか、わかりにくいという声を少し耳にしていた程度。

で、見てよかった。語彙力、表現力がないので、こんな書き方しかできないのが悲しいけど。

ソフィーを見て思ったこと。
ハウルの城に入った翌朝に、ベーコンを焼いて、目玉焼きを作ってとか、戦争色濃くなっていく中で、ジャガイモの買い物をして魚を見立ててとか、環境の激変や周囲の状況に動じることなく、基本となる食事をきちんとしようとする態度。ハウルの城を片付けて気持ちよく埃の無い住まいにすること。人の足元の暮らしをきちんとすることは何をおいてもの基本で、これが生きるということなのだ。あと、年をとるのもそう悪くはないかなということ。…と家をスッキリさせよう、食生活をきちんとしようという自分の目標に何でも引き寄せて考えるアタシ。

あの年とったワンちゃんの声、原田大二郎さんだったことを最後に知り、「あらぁ〜」

ハウルの動く城、見てよかった。
層祖父母(顔見たことが無い);味噌は作るものだ

祖父母;味噌は冬、親戚が集まって豆を煮るのからはじめて仕込んでいた。売っているけど、味噌はみんなで集まって仕込むのがいい。

父母;若いころは、みんなで味噌を仕込んでたけど、今はそんな場所もないし、時間もないし、買ってすませてる。結構おいしいお味噌も売ってるしね。でも、作り方は知ってるし、作ろうと思えば作れるよ。

私;そういえば小さいころ、みんなで味噌を仕込んでたっけ。でも味噌は買うものと思ってる。作れるものなの?

…というふうに味噌つくりの技術は消えていく。
でもね、5年ほど前、生協で味噌つくり教室に参加してから、1〜2キロ位の大豆で味噌を作ってる。豆をつぶすのが手作業なので、面倒で粗いままで作るから、粒が粗いけど、かなりおいしい!これを手前味噌というのねと実感。

今の時代は、少しずつ昔からの暮らしの技術を見直しがされている気がする。粗食もそのブームを引っ張ったのか、うまく乗ったのか。昨日買ってきた辰巳芳子さんの本をつれあいが読んでるけど、今、古いものが新しいとちょっぴりブームなので、失われつつあった技術がいくつか勢いを盛り返してきそうだけど、自分たちの文化を第三者的な感覚で捉えたブームや流行になるのはなんだか嫌だ。

「へぇーっ、お茶って自分でいれれるものなの?すごぉい」なんていう時代にならないか、お茶についてちょっと心配になってきている。

やっぱり私は、かぶら寿司を作ってみよう。あと夏の漬け茄子、梅干作り、ずいきの酢の物、古漬け沢庵を塩抜きしてから粕で炊いたものにもトライかな。

こういった食べ物と向き合う姿勢が自分の血糖管理につながる気がしている。身土不二。土産土法。でも、こうして休暇をとってゆったりしているときはいいけど、普段、どうやっていけばいいのかねぇ。

自分の将来像として、国籍不明・年齢不詳がかっこいいと思ってたけど、しっかり日本のオババになるのもいいかしら?本当は物静かなサムライか拳法の達人がいいけど、己を知ってるアタシは、あこがれるだけにとどめておきますわ。うーん、将来どんな人になろうかしら。ここにきて迷ってしまう…。トリニータ・オババという線もあるしね。

アクセス元表示…

2004年4月29日
結構いろんなキーワードで検索されているんだなぁと知り、他の方の日記を読む以外の楽しみの一つでもある。
トリフの作り方を知りたくて検索した方、おいしいトリフを作られたんだろうか。私は「面倒で性格に合わないと思い知った」の類のことを書いていたので、申し訳ないと思う。
ここ数日、辰巳芳子さんのスープというキーワードで読みに来ていらっしゃる方がいるみたい。難しい技はないけれど、丁寧に作ったスープは、とっても美味しく、体調が悪い時ほど、身体にしみわたるような思いでいただけるスープです。
昨年3月に亡くなった姑が持っていた同氏の「手しおにかけた私の料理」をもらってきた。忙しさにかまけてまだ、ちゃんと読みきってはいないが、格調高い文章で、はっとさせられることが多い。ラスト・サムライを見て、サムライになるしかない!と思ったのに似た感激がある。

「はじめに」より
私達をとりまく「食」の環境は複雑で、目見えぬ手であやつられ、予期せぬ状態に無抵抗で置かれているような、自己管理の難しさを感ぜずにはいられません。
 生活全体を地球規模で考え、対処する時代。その中における食生活は、非常に知的、理性的、一種の作業となってゆくのではないでしょうか。(中略)どうぞ、以前にも増して、「食はあらゆる文化の母胎」であることを悟り、正しい食生活で心地よく生きてくださいますように。
「手しおにかける」−ここに認められる内的態度と、練習量のうちに、男、女を問わず、ものごとをついには達成しうる‘よすが‘の秘訣を観るように思います。

あなたは糖尿病です。身長が○○センチですから、標準体重は○○?。それと労働の重さから計算すると1日○○カロリーにしてください。…といわれるとなかなか守れない食事療法も、辰巳さんのような考え方でとらえ直すといいのかな。

私に指示されたエネルギーは1日1200カロリー。コンビニのおにぎりにすると6個ほどであーる。数字と栄養素とにらめっこしているとストレスにもなるし、よけい食べたい、食べたいという方に意識がいってしまう。食べ過ぎると罪悪感だし。「あー、美味しいね」とゆったりと味わってたべてあげないと食べ物にも申し訳ないし。

中途半端だけど、さあ、洗濯物を干そう。

沖縄

2004年4月20日
ちゅらさんの再放送をBSでやっています。我が家は二人とも沖縄フリーク。食べ物、音楽、雰囲気が好きです。
でも、去年の3月に胃袋パニックならぬ舌パニックをやってしまいました。ある日突然それはやってくるんです。だから、異なる食文化の地では用心していたのですが、まさか国内で発症するとは思っていませんでした。

最初は、わー珍しい!美味しい、美味しい!と喜んでいるのですが、急に「もう、やだぁ」となるのです。過去の実績は、香港の五香粉、スイスのパン、乳製品。沖縄では油を抜いた豚肉でやってきました。最初はわぁ、手がかかっているとよろこんでラフテーなどを食べて喜んでいるのですが、4泊目くらいになると、油がのった豚肉が恋しくなり、そのうち油を抜いた豚肉の感触に、おえーっとなります。

自分がこんなに保守的な人間だと思っていませんでした。短い滞在だと、メズラシー!と喜んでいるうちに終るのですが、長い滞在の時は用心して、時折いつもの食事っぽいものを舌と胃袋に与えることにしています。

汗かき野菜のスープ

2003年11月17日
風邪で体調が悪い私にと、つれあいが作ってくれたのが、汗かき野菜のスープ。
オッ、オイシイ。カリカリベーコンと一緒に、塩でもんでしばらくおいて汗をかかせた野菜を一緒に煮込んだスープで、滋養という言葉がしっくりくる。味付けは、この塩のみ。家では天日干しの天然塩を使ったが、きっと普通の塩でもおいしいだろう。昨日、朝にこのスープを飲んで休日出勤を頑張った。

昨夜は、つれあいが熱っぽいようなので、汗かき野菜のほうとうを作った。今朝は、食べたいから汗かき野菜のせんべい汁にした。毎回具を変えているのでちっとも飽きがこない。

せんべい汁は、岩手県の郷土料理。かねてから名前に惹かれて食べたい食べたいと思っていたら、スーパーの岩手県物産展で見つけたのだ。かなり堅く焼き締めてあり、ちっとも甘くない、厚めの南部せんべいを具沢山の汁に入れ、6分も煮るが、煮崩れない。

すいとん、ひっつめ汁、やせうま、ほうとう、団子汁、といったうどん系列のほか、たこ焼き、お好み焼き、ジョンなど、とにかく小麦粉料理は美味しい。タコス、トルティーヤ、ブリトーといったとうもろこし類も美味しい。
でも、ときどき無性に食べたくなるのが、丸干し鰯やめざしといった鰯のハラワタ。きっとミネラル不足のときに食べたくなるのだろう。

今晩は、さすがに汗かき野菜のスープにすると手抜きだと思われそうなので、今晩は酒鍋であったまろうとまだ午前中のうちから考えている。

美味しいは、うれしい。